ぜんざぶ米

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ま だ 見 ぬ 君 へ

令和元年
はじめての田んぼ
自然耕塾に学ぶ
令和2年
南房総1年目
令和3年
南房総2年目
令和4年
自然耕塾2回目
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令和5年
里美に出会う
令和6年
本当のはじまり
令和7年
山水一番。
令和8年
事業化は無理でしたので自給目的。やることは昨年と同様。
令和9年
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作成理由
同じことを色んな人に聞かれるので「ホームページを見てください」と言うためです。
タイムリーかつ直接的な発信はフェイスブック「丸山善三郎」大黒様の木彫りのヤツです。友達申請は田んぼの人のみ承諾します。

はじめにやったこと 
よくある話ですが「もし自由に仕事が選べたら」と考えて水稲栽培関係の書籍を何万円分か購入して何となく読み、「岩澤信夫」に出会う。3~4年モヤモヤしてから通える距離にお弟子さんにあたる上原農園さんがあり「田んぼ」がはじまりました。


自己紹介
元米屋の家に生まれ、趣味はバイク。日本、日本人、日本語、日本文化、暦、単位など、あらゆるものに稲・米が関わっています。そのすべての象徴として米作りに携わりたいと考えました。
栽培について
冬季湛水不耕起移植栽培とは田んぼに冬に水を張り陸生雑草を抑制しつつイトミミズの糞を積層させてトロトロ層と呼ばれる表面の柔らかい層を作る。通常の慣行農法のように田起こしはせず、その下の硬い地面に成苗の根の部分を田植えして大きくたくましい稲を育てる農法です。

田んぼについて
標高250m。山の斜面にある杉林に囲まれた西向きの造成された田んぼ8反約2400坪。水は農業用水、山水の2系統。詳細不明ながら暗渠あり。最上部1番から7番までが一列、8,9,10番は6番7番の北側の山に向かい3枚が連なる、つまり3枚は南に向いて下る3段の田んぼ。農業用水使用。
10年以上の耕作放棄地、木は生えておらず、2mの葦と蔓系の雑草伸び放題から着手。水路からの水が浸入しており深いところはひざ下まで沈むヌカ田部分が全体の5分の1くらいある。長期の放棄地のため畔はほとんど形跡のみ、排水路、取水路もやり直し。

令和元年・1年目 上原農園にて自然耕塾に入る

1年目の内容
上原農園を選んだ理由は「岩澤信夫」氏の唱える栽培方法が学校として運営されており(当時)素人でもOK、しかも通える距離、その系統の栽培会の会長さん直々のご指導が受けられると好条件で飛びつきました。
上原会長は真面目で優しい人物。代々の農家さんで親の代から無農薬をやっている、ご本人は元兼業農家、引退後専業農家となる。機械や倉庫が清潔、整理整頓され理想的な農業設備の環境。猫やガチョウがいて倉庫、作業場、田んぼ、畑。そうそうコレコレという感じの農家さんです。当然いただくものは作ったもの、コレもいままで多少は経験がありましたが、普通に「作ったものを食べる」感覚はここで初めて経験しました。
講座の内容は、「種もみ」から「商品」として箱詰め、お客様へ発送までのプログラムです。農家さんが「不耕起栽培」で「農業経営」する目的。自分は田んぼに関わることが初めてなので言葉や単位から、講座内容はプロ農家用なので感覚的に不明な点は繰り返し学習して作業は真剣に取り組んだ。初めて自分で作ったお米を食べた喜びは大きく、食べたいから「作りたい」に変化。人により美味しいとは感覚なので「コレが美味しい」などの決まりは無く、人から「美味しい?」と聞かれると「普通」と答えていた。「自分で作って自分で食べる」ことの方が喜びが大きいのだ。お金さえあれば美味しいのは東京の一流料亭で厳選された食材を一流の料理人さんが出してくれるものをいつでも食べることができる。「自分で作って自分で食べる」のは自分で作らないとできない。自分の価値観を大事にしたい。
種籾の塩水選別と浸種
種籾用に育てた種籾、5㎏がネットに入っている。これを購入。発芽率の保証や病原菌の消毒済みなどのメリットがある。比重の決まった塩水に入れてグルグルかき回し浮いたものは廃棄。沈んだものを水洗いして60℃のお湯に3分つけて冷水で冷ます。その後「浸種」と言われる15℃くらいの暖かくした水に7~10日くらいつけると胚芽がぷっくりしてくる。ほんの少しだけ芽が出るくらいが限界ぷっくりが理想。なぜなら播種機で苗箱に蒔くので芽が出ると折れて痛む。温度、数量、時間など目的により基準があり効率よく作業がすすむ
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おー出た出た。
今思えばこの感動は大きい。何回かやってるけど忘れない感動。ビニールハウスでの育苗は水やり温度管理が大変。苗は「買うもの」と考える人が多いのも手間と失敗のリスクを避けるため。人間でいえば赤ちゃんだから変化に弱く、病気にも弱い。「苗半作」とは苗作りで仕上がりの半分が決まるという意味。幼少期は大事なのだ。この状態から緑になって田んぼにドボン。幼稚園か小学校低学年くらいになる。
家でも
田植えの時に余ったやつをもらって家で観察。環境が悪いのでうまく育たないけど眺める楽しさがあった。
この差は?
左側が普通の栽培方法(慣行農法)右側が「不耕起栽培」。不耕起栽培は固い地面に根がグイグイ入り込み茎や根が太くたくましくなり稲穂も大きくなる。植物として強いので害虫も食べやすい弱い他の植物を選ぶようになる。除草剤をまかないので細かな管理をしないと雑草で大変なことになるし収穫量も減少する。
見ての通り
実験田んぼには鑑賞用や古代米など色々な種類の稲が育つ。これは収穫時期の写真。ここまで来て初めて自分で育てた米を食べることになる。プロの農家さんが勉強する講座なので自分ひとりで感動に浸っていた。考えてみると先生が育てているのにね(笑)自分は所々だけだ。でも米作りが好きで楽しいのは十分わかった。さらに作り方も自分の理想が出来始めて疑問や課題も明らかになっていった。
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令和二年・2年目 南房総にて50noenに学ぶ

2年目 南房総にて 50noen
1年目の上原農園さんでの講座の中で「同じようなことをやっている人がいる」と五十嵐武士氏(タケシ先生)のお話を聞く。田んぼは農家の人がやっている、当たり前。一方タケシ先生は港区生まれ港区育ち、理系の大卒で水関係のお仕事→環境→田んぼになった人。栽培会の中では「除草」を完全にクリアした人でウワサになっていた。知らない人には分からないが「除草」は土に関わる人ならその手間と苦労は身に染みて分かる。田舎のおばあちゃんが腰が曲がっているのはずーっと下を向いて草取りをしているからだとも聞く。そのくらい「除草」は大変なのだ。ましてやヌチャヌチャの田んぼの中で稲株の間の「除草」は大変な手間だ。普通は「除草剤」を時々に合わせて撒きながら稲を育てる。「除草剤」を使い稲を育てるのだ。初めて知った時は衝撃を受けた。でも手間を知ると「自分も撒くと思う」理由は「除草は手間がかかり難しい」からだ。タケシ先生はそれを「突破」した。除草剤も撒かず草取りもしないと言う本当なのか?確かめに現地へ、間違いない、一本も無い。しかもまったく田んぼに入らないという、「拾い草」も無し。毎年確実にだ。すぐ申し込み2年目がはじまる。
「岩澤信夫」の理論を体現したことになる、栽培会の中では「再現性がない」「あの田んぼは特別だ」などとありがちな態度で否定する意見もある。自分は眼前の事実を信じる。タケシ先生の講座は座学と実習、座学はタケシメソッドがふんだんに盛り込まれて面白い、こちらがどこまで吸収できるか見ながらご説明いただける印象。上原さんと同じ師匠なだけに装備や段取りなど詳細に違いはあるが流れは同じ、所々独自の考えやチャレンジが加わる。現場の田んぼは1500坪位あるか山水の流れ込む昔ながらの棚田。特徴はしっかり完成した「トロトロ層」イトミミズの糞が積層したグレーの泥。自分の感覚では「ドブの臭い」の泥。まさかあの「ドブの臭い」がヒントとは衝撃。今は下水が整備されドブの臭いはあまり感じないが小学生のころ整備の進んでない地域は土の土手のごみだらけの昭和のドブがあった。あの臭いがイトミミズだったとはナウシカ的蟲の役割を感じてしまった。その「トロトロ層」が栄養になり、雑草の発芽を停止させる。除草剤無し、無農薬、化学肥料無しで稲が実る。イトミミズを増やすことが大事なのだ。

令和2年の記録①

雑草無し
現場初見
この通り
ここから
当たり前だが田んぼが無いと田植えは出来ない。きれいに作るために丁寧に手間をかけて整える。
藁切、ヌカ播き
田んぼに何か人間が入れるのは水以外この時のこれだけ。余分を作らない。調和。
奴らは知っている
水を入れればこの通り。待ってましたと言わんばかり様々な生き物が現れる。
田植え
慣行栽培より大きな「成苗」を手で植える。病気、虫に強い状態で田んぼへ。不耕起なので硬い地面に道具で穴を開けて苗の根を押し込み最後に軽く指で表面を固めるのがコツ
田植え完了
見ての通り
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令和2年の記録②

浮草
田んぼによりいろいろあるけどびっしり浮草が出ることがよくある。栄養のバランスである種がドバっとでて栄養を消費。結果調和が生まれる。
スクスク育つ
田植え後は基本、水管理と畔管理のみ
ストロングさん
もりもりのストロングさんに育つ。
稲穂はこんな
ブリんブリんになる。
乾かす
この乾燥が翌年の抑草につながっている。タケシメソッド。
無事に
採れました。月に二回くらいの実習なので「習う」感じで自分でやってる感じではない。楽しいし充実しているがこの時でも満足感はたっぷり。
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番外編

探索のひとつ
たくさん見た中でもっとも不思議な調査。明らかに自然ではない作りに妄想がふくらむ。城跡か遺跡か戦争遺跡か?
山の中腹に池
沢などの入口、出口も無い。水量はそこそこ、水がきれい。景色に溶け込んだ不自然な池。ここがどうもひっかかった。

なぞの答え
なんやかんやでいつもの突撃(笑)持ち主さん曰くトンネルがあるとのこと!幕末の頃、山の向こうから水を引くための「二五穴」横二尺、縦五尺の幅からこう呼ばれる房総半島に多くある水路。詳しくは分からないから調べてくださいとなる。真っ暗な狭い中へ潜る。写真のような世界をひたすら進む。水路としては生きていた事を確認。
取水口
ノミと金づちでこの精度。ぴたりと水は止まっている。山の向こう側の出口と入口から掘り進み真ん中で合わせる掘削方法。でもどうやって真っ暗な山の地中で距離500m高低差5mのトンネルを入口と出口から掘って合わせるんだ?方角や高低差は精密さが必要。ろうそくやたいまつの明かりでつるはしなどで手堀り。信じられない事実。

全体図
勢いよくトンネルに入ったものの超怖い。もうやらない。江戸末期に金が取れなくなって金鉱堀りが全国に散らばり砂岩が隆起してできた房総半島では農業用水が掘りやすくたくさんあるとのこと。トンネルの合わせ部分の誤差は縦5㎝、横で10㎝くらいのもの、非常に驚いた。他にいまも現役の「二五穴」は多く見られる。
マイダム!
だいたい2000坪くらいの田んぼのためだけの持ち主さんのダム。トンネルと合わせて立派な農業設備ですぐ使える。およそ10万坪の山に降る雨をあつめるダム。うらやましい。古民家も良かった。いかに田んぼや水、家、日当たり、風が大事なことか本当にありがたい。
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3年目 同じく南房総にて

3年目 同じく南房総にて
まだこの頃は自信も田んぼも見つからず手法を学びたい、身に着けたい思いから継続して2年目の南房総となる。地域に慣れ、パターンも出来てきた。田んぼと並行になってしまったが仕事上の新事業も同時スタートなので3年目少し安定感も出てきたと考えている。やることは同じ、気づき学びが続く。昔からやっていた理想の環境=田んぼ探しもどんどん進み関東一円のみならず秋田、新潟、長野も結構探した。探索方法もネット上のリサーチから現地調査、地元の栽培農家の人に聞きこんだりするようになる。ほとんどどこでも扱いは同じで地域の問題、業界の問題は同じもので新参者がやってはいけない事、口にしてはいけない事も知ることになる。後でとても役にたった。なにより仕事が安定した事が大きい精神的にも充実。将来のことを考えるようになる。

令和3年の記録

同じ事をやる
生き物があふれるいい田んぼだった。忘れられない。
くろぬり
くろぬりと呼ばれる(畔塗)作業。ひたすらやるのだが名人はサクサク、美しく作る。腕前の差は大きい
これなーんだ?
不耕起栽培とは耕さない栽培。そのため田んぼの地面はふつうより固いのでこれで穴をあけて稲の束(3から5本くらい)の根っこを挿入。いれたら地面の表面を指でグッと固めて根っこを固定する(浮き苗を抑える)
50NOEN
記録が無いので不確かだが。スケジュールを見ると仕事を3つ、田んぼも色々な所に手を出し、旅行や大きな買い物などとんでもない過密行程の毎日。田んぼは教室の過程をこなすのがやっとだったのだろう、、と思われる、記憶なし←よくある(笑)
謎?なぜか?
なぜか写真や記録が無い(笑)携帯になんかあったのか、そんな所だと思う。写真は先生の田んぼ稲は立派で雑草はまったく無し。これを目指している。整然として美しい。
その他の田んぼ活動
記述されたもの以外にも「理想の田んぼ探し」で秋田、山形、新潟、長野等現地調査、米作り名人を訪問、作業体験もたくさんやった。けどあんまり覚えていない。必要な知識だけ残る感じ。
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4年目 再び上原農園へ

4年目 ふたたび上原農園へ
一通り自信もできたが田んぼは持ってない。田んぼと切れてはならないと考え栽培会の中では前例の無い二回目の入塾。ここでパワフルなお二人と同席することになりまた幅が広がる。田んぼを本気でやっている人は魅力的な人が多い。二回目の上原農園は相当楽しめた。農家の楽しみをたっぷり味わった。好奇心は加速していく、リスク、コストも乗り越える覚悟ができていく。この年は栃木県鹿沼市に600坪の1枚田んぼを借りる。家から電車で通えるし、山水一番、日当たりもよい。放棄地を草刈り、結構な量の木も生えていたので鋸でカット、バチヅルという凶悪なつるはしで伐根。排除した木や草、笹の総量は軽トラ4台分くらいに山積みの量。ここで草刈り(開拓?)の自信がついたかも。取水は沢に石を積んでマイダムを作りポリパイプを使って取水。水を張ることに成功。と思ったが冬季に凍結、水量が不足し冬季湛水なのに水が張れないことが分かりここまでやったのに撤収の大失敗。でも超楽しかったし何より自信がついた。トラクターもがっちり乗れたのは良かった。水の浸透も体感で経験できた。栗やタケノコなどおまけも大量にいただき失敗なのに成功感がやたらとある。

チャレンジ!!

電車で田んぼ

上原農園さんで2回目の自然耕塾を受講しつつ、いつもの田んぼ探しの結果、家から電車で2時間の所に山水一番の日当たりの良い田んぼ2反(600坪)を発見!いつもの突撃営業にてあっさり了解を取り付ける。

雰囲気がよい

ドラマで見るような田舎の駅をおりてトトロに出てくるような景色を15分歩く。舞台のように突き出た高台の上に田んぼがあり沢水を引き込めば冬季湛水不耕起移植栽培ができる~と当時考えた。

舞台のような田んぼ

高台に突き出たステージのような日当たりのよい田んぼ。何年も耕作放棄され軽トラ4台分ほどの木や草を伐採、この時に取水のため80mくらいのポリパイプを購入。所有者さんのご厚意により存分にトラクターも乗れたのはいい経験だった。

道具はこれだけ

今もあまり変わらないけど道具はこのくらいしか使わない。基本「鍬」。よくこんな調子で600坪開拓したもんだ。前2年の南房総での経験と合わせて草刈りに自信がつ
いてくる。この3年後4倍の2400坪草刈りすることになるとは思っていなかった。
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ここから取水は失敗

高低差1.5mで距離80mを落差の圧力のみで送水するチャレンジは失敗。ポリパイプのねじれのクセや地表の凹凸が原因。
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二回目チャレンジ

少し上流に石を積み上げダムを造り水圧を上げて送水。これはうまくいった。石の中にホースがあるのでフィルターのごみを取るのに難儀した。落ち葉も溜まりやすい。

ぽりぱいぷ

ポリパイプとは送水用のホースのこと。こんな感じ。

水田になる

栽培講座とは別で個人的に開拓、取水して水田を完成させるところまで初めてやった。木を伐採、伐根、草刈、、トラクター操作、取水、水管理などなど。ここで大分自信がついた。しかし作業環境や送水管の凍結により肝心の冬季湛水ができず断念。調査、交渉、作業、資金投下を考えると結構な失敗。いま思えばこの経験が後々よい結果につながることになる。
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5年目 里美とのご縁

5年目 里美とのご縁~折橋発~
ここで運命の女神様のご縁で常陸太田市の里見地区「折橋」でゼロから田んぼをやる機会をいただく。まるっきり平らな野原に畔を作り、水を引き、だいぶ遅く6月の田植え100坪くらいで40㎏くらい取れた。日当たりや水、温度など体感で育成の感触を味わえたのが喜び。片道2時間をいかに楽しむかと考え大好きなハーレーを購入、両方のサイドバッグにペットボトルや鎌、長靴、着替えをぶち込み早朝に出発、作業後温泉施設で渋滞が解消するまで時間調整をして夜中に帰宅しながら栽培した。最高の休日。同時に定点観測をすることで自然環境の豊かさや地域の特徴を知り里美の魅力をたくさん知るようになる。例えば虫が太っている、森の匂いが違う、山が低いのに水量が豊富など自分基準の自然指標にほとんど合致することに驚く。地域の住民の方々の理解も深いほんとうに得るものの多い1年でした。

令和5年 大きな転換だった。

今年はダメかと思ったら!

鹿沼の600坪を片付け終わったのが3月初旬、今年はダメかと思ったら。関東一円に100か所以上あった候補地の一つ阿武隈山地の南端の常陸太田市にご縁をいただき見学、ここいいですよって感じで馬の運動場で田んぼをやる。当然野原状態。別で6万坪の水稲栽培農家のお手伝いとこれまた別の田んぼ体験教室に参加しながら開墾。候補地探しもやりながら会社2つ仕事3つ、中には2億円以上のビッグプロジェクトもやりながらのフル稼働状態が続いた。移動距離や日常時間の濃密度は高まっていった。写真は馬の運動場を耕し終わった6月のもの。6月なのに水も引いてないし苗も農家さんの捨てるやつをもらった(笑)いつも楽しい!

意外にちゃんと出来た

地元の協力者さんの水管理もありちゃんと出来た(笑)40㎏ぐらいとれました。日照不足による徒長、倒伏。雑草、刈り取りの段取りなど課題が収穫。好きでやってると問題さえ嬉しい。田んぼ仲間も多くなりSNSの情報が楽しい。ただの妄想だった田んぼに確信を持つようになりだした。

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天日干し
天日干し。おいしい?とよく聞かれますが別においしくないです。肥料まかないし、石とか混じってるし。自己満なので別に気にしてない。米の品質は栽培技術が高まれば自然においしくなるはずなので気にしてない。こんなに適当に作っても普通に毎日食べて全然満足な味です。自分が思うには品種改良が進んでいるので普通のコシヒカリで十分美味しいお米です。金儲けより虫や鳥、水などの環境の方が価値がある。本当にここは素晴らしい。
見て、この水質
フクロウの森のヤマメのいる川。この水質で米つくるんだもの満足です。ここに住みたいと本当に思う。水も空気もコンビニもショッピングモールもある。海まで1時間サーフィンもできる。昭和テイストの食堂も結構あって楽しい。バイクも最高。温泉、奥久慈蕎麦、フルーツ、季節の野菜、きのこ、いのししし。十分満足。さらに人がよい。ここは大事。
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令和6年 本当のはじまり

もし自由に仕事がえらべるのなら?本当に何がやりたいのか?若いころ家業の跡継ぎの自分には出来ない選択だった。10年前に大きな気づきがあり改めてゼロから考えた。はじめは「お寿司」(笑) 仕事ではなく「自分で作りたい」と考え 米、大豆を自作、ワサビも沢で作り、魚も海で釣る、しかも木造和船を自作、釣り道具も竿、針、糸も自作、お酢も醤油も作ろうと南房総に移住することを考え始めた。いろいろ試行錯誤するうちに寿司やその素材が作れるまでには長い年月と経験が必要。完成するころにおじいちゃんになってしまう事に気が付く。であるならば、一つだけ作ろう=「米」になった。あれから約10年ついに自分の家の前で田んぼをやる時が来た。

令和6年の記録

とんとん拍子
ミラクルが連発
拠点
南鯨の家
田んぼを作る
毎度おなじみの草刈り
住環境
初めて地元以外に住む
11月
段々とペースが出来てくる。
12月
まあまあの師走。
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とんとん拍子

写真は丸々太ったトカゲ 豊かさの証拠
運命の女神様のお導きで何となく常陸太田市折橋町に初めて来ることになる。以前からネット調査の時点で理想の田んぼの条件がそろっていて地勢や道路などは頭に入っていたのでドンドン現場調査が進んでいく。自宅から150㎞離れた地に3人も共通の知り合いがいるミラクルが起こる。「○○さん一緒なんです。」「○○さん毎年会います」など、しかも近いご縁、さらにちょっと知ってる程度ではなくガッチリ自分と深い仲のご縁。いわゆる「呼ばれている」感じ。言葉では表現できない「確信」が生まれる。

拠点

拠点
栽培に携わり5年間は様々な場所で借りた田んぼでトイレも水道も無い、屋根があると大分良いくらいの環境で作業していた。今回は自分の人生の残り時間は30年から40年と考えて決断。
まず田んぼは「山水一番」「西日がたっぷり」「独立性」がキーワード。会う人にドンドン自分の話をベラベラしゃべるとまた別の女神様が「ここにありますよ」とご案内してくれた。ネット調査でチェック済みのグーグルアースで見ても良い田んぼなのだ。まさか一発でここに女神様のお導きがあるとは、しかも集落の農業委員会の方も同行、その場で決断、「ここでやります」とお伝えする。そして振り返ると何やら良さげな和風建築があるではないか~!地元の人は持ち主は知らないというので調べて突撃。ここは毎度毎度のいつものアプローチ。営業職で良かった。勢いよく拠点確保。南鯨の家と呼ぶ。

毎度おなじみの草刈り

毎度おなじみの草刈り
8反2400坪を借りた。10年以上の耕作放棄地。足で踏んだ感じはとても良い。石も少ない。イノシシも少ない。木ははじっこに少しある程度。問題点は自分の手法の場合農薬を使わない代わりに生き物の種類を多くして調和させ丈夫な稲を育てる。生き物は田んぼの外から中に入って来る。造成された田んぼなので周囲を側溝で囲まれて生き物の移動には障害となる。いずれフタをするつもり。管理が課題。理想のイメージはサンショウウオが森から田んぼに来ることが出来る「エコトーン」と呼ばれる部分をいかに上手に作るかがポイントになると考えている。必然と森も大事。生物指標を確認しながら周囲もお手入れしたい。
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令和6年9月14日

まるっきり「野原」か「原野」だった放棄地、5番6番の草刈り終了。4番に取組んでいるが450坪ありあとのべ二日かかる予定。焦らず取り組む。4番から上はどうやら水びたしらしい。

住環境

初めて地元以外に住む
環境音、湿気、風、においなど全く違う環境は初めて。3か月くらいしてやっと「自分の家感」が出てきた。虫やかえるの鳴き声が自然の音に溶け込む。一番の特徴は昼と夜の寒暖差がはげしい。水が豊富な反面、湿気がすごい。植物の育ちがいい。虫が多いのもなっとく。この環境に合う生活を作る。

10月20日

水が豊富なため地中から染み出して田んぼが乾かない。田んぼは取水、排水が自由に早く出来ることが理想。かつて存在したであろう排水用の溝を掘りなおす。手作業60mを6本。草の根がスポンジ状に地面を覆いスコップやツルハシが入らない所はノコギリで切り取る。見た目は地面をノコギリで切っているためおかしな光景になるけどそれしか方法は無い。年間を通して水のある場所には生き物がたくさんいた。除草剤の影響は比較的少ないようだ。寒暖差が激しく温度変化に慣れなていない為、服の選択を間違って暑いやら寒いやらのため結局、夏仕様。そろそろ長袖かといったところ。

R6・10月の写真

やっぱりいた
いるんだろうなと思っていた。数は少ない。どこかにたまり場があるはず。
これは大事
カワニナという蛍の幼虫が食べる貝。これを増やして蛍を増やしたい。今後の課題。
コオイムシ
タガメかと思って調べたらコオイムシ。これは数が多かった。多いということはエサがある。期待大。
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R6・11月

L字型の出っ張り部分にあたる8番9番10番の草刈りを初めて手掛ける周囲の杉林が近く日当たりはよくない。水は農業用水が別ルートである、冬季使用不能なため冬季湛水はできない。養蜂家の箱が4っつあった。持ち主さんは亡くなったのでどうするのか聞きにいかねば。右の写真はC50カブを持ち込む。当初近所の移動は自転車でと思ったが使用頻度が低く、カブに交代。効果は絶大、田んぼまで50mの距離を今まで歩いていた。忘れ物、トイレ、道具を取りにいく、片付ける等々50mの往復の回数が増大、作業量も増大。化石燃料や機械のありがたみを知る。

R6・12月

庭木の手入れ

チェーンソーが初めて実働。危険な機械なので注意。整備や給油頻度が高いデリケートな機械。特に木と接触するチェーンの刃の消耗、研磨、給油、張りの調整はコツがいる。プロの使う大型のものにしないで正解。2ストの特性もバイクで知ってたので早く馴染めた。機械は大切に。

やる気。

やる気出してる人もいる。

R6・12月

お客様も来る

お客様も時々来る。農家でよくある玄関の土間スペースがないため庭先のコレを使う。素人施工で見た目も良くないし傾いてるけど壊さないで良かった。何気に使用頻度は高い。

稲架置き

「はざおき」と読む。稲の収穫後、天日干しにするハザ掛けの資材を保管する置き場。10年以上放置されジャングル化していたものを復活。中の資材も3分の2は使用可能でほっとする。自分が作る米の量からすると十分な量と思われる。

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R6・12月全体
いまはこんな感じ。ただの野原。実はこれでも大分よくなった。
稲架掛けの竹
ハザがけの竹を和田さんにもらう。ツヤツヤすべすべして竹のいいにおい。火であぶり油を抜く。
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油抜き

火で炙る。
ジュワっと油がツブツブして浮き上がったらすぐウエスでふき取る。この繰り返し。のんびりしてると爆発する。竹の節と節のあいだに水がたまっているのがあり熱で膨張して爆発する。すごい迫力で竹は真っ二つ。使用不能になる。節を長い槍のようなドリルでくり抜くとよいがそんな道具は無い。
仕上がり様々
爆発しないように慎重に、焚火の炎を均一にやると手間がかかる。一本3時間くらい。めんどくさいのでやーめーた。痛んだら新しいのと交換すればよい、近隣にいくらでもある。
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R7・1月

凍結
やはり凍る。お昼すぎの写真。ここも含めて排水、取水を管理していきたい。
竹の変化
稲架置き(はざおき)に置いといただけで自然に乾燥してこんな色になった。炙るのはジュワっと油が出ればそれでいいのだ。経験だね。色はそんなに気にしなくていいんだ。
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取水

堰(ダムみたいに使う)
木を切って穴を開けただけ。ビニールはというと、、、
板の下の隙間
この隙間を埋める。40ミリのゴムパイプとビニールが水流にもっていかれないようにチェーンをおもりにして使用。
出た出た!
超テキトーなのに一発で出た。数時間ほっといたけどいいかげんな金網フィルターも全然平気。このまま使いながら改良していく。
よく見る。
はじめての土地で一人でゼロからやるので60坪くらいでやることにした。まずは観察。よく見る。
水量十分
雨はあまり降ってないのにこの水量。ありがたい。
表面をうすく削る(はつる)
十年以上の放棄地。不耕起栽培とはいってもこのままでは水平でないし、草の根のかたまり(とくにススキ)が島のようになって使えないので表面をはつる。3時間やってこのくらい。
トラクター
腰も痛くなりトラクターカモン!あっという間の小一時間ほどで終了。
ヌカ撒き
この時期の大事な作業、ヌカ撒き。イトミミズのエサになる。今回20㎏、倍くらい撒きたい。次回はワラを裁断して撒く。経験ではヌカさえたっぷり入れとけば何とかなる。
小見出し
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入水量を調整

笑っちゃうくらい原始的だけどテキトーな石で仕切りを作り田んぼに入る水を調整。余計な分は排水路に流す。なぜか一回目で絶妙な量が調整できた。次回が楽しみ。

いのししし

2tトラック一台分以上はほじくり返された。2月は食べ物が無いらしく何を食べたのかものすごいホジクリぶり。一人、鍬とスコップで埋めなおし。農業用水路も埋め立てられているので復旧。獣害は大きな課題。

浸種と催芽

ネット購入したコシヒカリともち米の種籾を塩水選後、水に漬ける(浸種)。1週間から20日くらい(温度、設備、栽培法による)写真は浸種後の催芽(芽出しのこと)30℃を保ち一斉に発芽させる。成長段階のタイミングを合わせるのはその後の収穫まですべてを均一にして作業効率と品質を保持させるため。田んぼが四角いこと、まっすぐ稲株が並ぶこと、同時に成長させ全てをそろえること。日本人の横並び志向の原点はここにあると考えている。メリットは異常を察知しやすい。例年との比較がしやすい。まとまる事で気象や害虫、病気の対策も均一にできる。

催芽

お米の胚芽のところがぷっくりしたら終わり。熱を抜くために水洗いして冷ましたりする。今回は無し。購入時は乾燥した無表情で物質的な種籾が瑞々しく生命的になる。

播種

黒いプラスチックのケースは「苗箱」という。大体30㎝×60㎝昔のカイコの棚のサイズと聞くタブンシランケド。田植え機や催芽機も機械はこの苗箱のサイズになっている。単位も苗箱〇〇箱で大体分かる。種を蒔く量や床土(とこつち)覆土(ふくど)などノウハウは人によって違う。自分は素人手作業なので適当に食べられればよい程度。土は園芸用の土25㎏と少しで苗箱10枚。プロはミニ温室のような催芽機で温めながら蒸気を当てる。自分は電気アンカの上に苗箱10枚を積み重ねてブルーシートで包んだ。外気が寒いので夜間10℃のギリギリ。徒手空拳の戦いは続く。

夢が叶ってる?

田んぼをやりたくてどうしようもなかった10年前。近所に田んぼは無いし、職場は事務所の中。田んぼは遠くの親戚がやってるくらいの縁遠い存在だった。行動したのは7年前、3年もモヤモヤしてたことになる。そこから趣味としては結構な力を入れて取り組んで来た。昨年拠点を構えてから放棄地の田んぼを作り直すいつものパターン。現在自分一人で種籾から育てている。そこで気が付いちゃった「夢叶ってるんじゃネ?」ここ最近、体調が悪いのかと思ってたけど、ゴールのテープ切ったのに気が付いって無かっただけだった。「ハーレーと田んぼ」いつの間にか両方出来てる。完全に一人でやってる。自分の中から湧き上がる膨大なエネルギーを感じないので体調不良かと思ってた。ずーっとやりたかった夢のゴールしちゃってただけなのね、気が付かなかった。田んぼやりたいだけで農業じゃないし商売でも無い。田んぼやった結果お茶碗に御飯があるだけ。自然の中に自分が存在した結果の御飯。表現を変えるなら大きな盆栽?大きな家庭菜園?大きな植木鉢?そんな感じ。だから収穫量、利益、手間、農法はあんまりコダワリは無くて自然な感じで実ればそれで良い。カエルとかトンボが大事。完全な自己満。満足、納得、達成感はたっぷり。幸せだ。草舟曰く「未完でよい」「体当たりしてボロボロになる」墨子薄葬と同じ。なるほど納得。
そんでもってお次は何かね?(笑)

あるものでチャレンジ

ほどよく温めるにはどうしたものか?こんな形にしてブルーシートで包む。温度の低い所は芽は出なかった。

緑化

本当はビッチリ芽が出るのが理想。温度の低い所は出なかった。芽が出たものはどんどん育つので次の工程へ。すこしずつ太陽に当てて緑にしていく。

ベランダで

ビニールハウスで育てるもんなんだが自宅のベランダで。水やりと光と温度管理が大変。仕事場の実家と自宅徒歩15分くらいを往復。デスクに戻っても気になって仕方ない。

アカガエルの卵が入った。これは嬉しい。
生き物に認めてもらったって事だ。木を伐り草刈りしてトラクターで耕して、沢から水を引いて10年以上放棄された田んぼが少しずつ甦る。

イノシシシフェンス

はじめはイノシシが少ないと思っていたが山にエサが無い冬は毎日来る。去年も同じ並びの田んぼが被害にあっている。できることはフェンスか電柵。2日かけて設置。自宅で作った苗をボチョン。山の水は冷たいので甘やかして育てたヤツがどこまでいけるのか。自分でゼロからやるのは初めてなので小さくやったのは大正解。いままでで一番学びが多い、コレが楽しいんだよね。

カラス

いろんな事があって、やっと田んぼまでたどり着いた苗。すぐにカラスについばまれる。食べないクセに荒らして終わり。まわりに水が無いようにみえるが泥の中にガスがたまっている状態。このままでは田植えできないし稲はちゃんと育たないらしい。

中干し

排水口を大きく取り溝を周りに掘って水をとめて乾かす。普通は一週間、本当は二週間やりたかったけど作業日程と雑草が怖くてい一週間にした。この状態では足でふむと柔らかい泥でぶくぶく泡が出てくる全部がこの状態。右下の銀色のシートは苗代を作ってみた。

苗代

これでコシヒカリ500グラムの塩水選後、催芽状態。覆土を薄くかけるのだが面倒なので柔らかい泥を塗る。水加減の要となる水面との高低差が難しい。

またやられた。

一週間ぶりにいくとシートが半分はがれている。増水でまくれたのかなと考えていた。削れた半分に種もみをさがすと一粒も無い。カラスがシートをはがし、そのあと小さな鳥が種もみをすべて食べてしまったようだ。苗代の鳥よけは必要。準備や段取りが大事なのを再認識する。肝心の田んぼは水を張ってみてガスが残ってる半分くらいを力技の人力で鍬を使ってかき回しておいた。本当はトラクターにつけたドライブハローで代掻きする工程。

手前2枚は慣行農法農協の苗、その次の2枚は自作もち米、向こう側の黄緑のは自作コシヒカリ。種籾の扱い、播種、温度、時間、自分のできる範囲でやってみたらこんなもん。学びはだいぶあった。田んぼの水面もきちんと出るようになりガス(メタン?)問題も大丈夫だろうと思われる。オタマジャクシやゲンゴロウが元気に泳いでいる。アメンボが多い。

田植え開始

タイミングはよく分からないので自分の予定で適当に始めた。何しろ泥が落ち着かずフワフワのまま底まである。理想は不耕起の道具で穴を開けて苗の根本をいれ指で土をよせて固定なのだが何しろフワフワ。フワフワの泥をなんとなく塚にしてそのテッペンに苗をおいて指で軽く押さえつけるしかできない。知識ではやわらかい泥では根が甘やかされて立派な稲にはならないらしい、どんなもんかね。一箱1時間で3時間やった。来週は2日かけて9箱。中腰でかがみ続けるためにハムストリングスがめちゃくちゃ筋肉痛。そもそも現時点で結構なムキムキ100㎏おじさんになっている。

なんじゃこりゃ?

催芽して苗代に蒔いたコシヒカリ。2万円もしたシートをかけて二週間。想像では緑の苗がびっしりしてるのを想像してシートを外すとなんじゃこりゃ?覆土が固すぎたようで土の無いところがよいようだ。覆土は薄く均等にするのはこのためかも。とりあえず緑色になってるしシートは掛けずにこのまま放っておくことにした。

田植え終わりました。

やれやれ終わりました。改善点多数。広さ、苗、機械、時期、圃場整備などなど。ゼロから自分でやることで要否がはっきり分かる。田植え機やトラクターは歩行型、バインダーと循環型精米機がやっぱり欲しい。コストの問題は大きいが効果も大きいはず。今回も手作業で分かることがある、同じように機械作業で分かることがあるはず。田んぼが趣味はお金がかかる。食べるならスーパーでお米を買った方がいいです。自分の場合は実らなくても良い、栽培そのものが面白いのです。ウグイスの声を聴きながら無心の泥を撫でて一つずつ苗を植える。6時間も中腰でも身体は全然平気、むしろやりたい事がたくさん出てきて頭の中は次はこう、あれはこうじゃないか?だらけ。幸せだ。

R7・6月17日の様子

写真の中ほどの泥の部分は表層剥離という現象で泥が浮いて水面を覆ってしまう。代掻き不足で起こると考えている。水面の泥が日光を遮り水温が冷たいままになる。水中に浮かんだような状態の稲の根の生育が進まない。ヒョロヒョロの長い根が流されないようにやっと固い所に届く程度が現状。本来は固い泥の中に放射状に広がっていくもの。当然空気にむき出しの部分に雑草が生えてくる。目指す田んぼと目指す稲には程遠い。あのプロレスラーや力士のような立派な稲とまったく雑草の生えていない生き物があふれてくる田んぼとは天と地ほどの差がある。なぜだ?どうすれば?太陽と水と大地の中に答えがあるはず。

R7年6月28日

スクスクと育っています。週一、水管理と草取り作業、畔や通路の草刈りもする。昭和40年代に造成された段々田んぼの一番上なので6月21日には農業用水の流量が多すぎて水路からあふれ出し大洪水になる事件もあった。初めて取水堰の水門を調整する。目安はねじ山にして写真で記録。他にはこれといった事件も無く。普通の田んぼ作業。ドジョウが繁殖していたらしくオタマジャクシに交じって3~4㎝の小さなドジョウが素早く動くのがうれしい。タヌキ、キジ、アオサギ、イノシシが来るがフェンスがあるので被害無し。フェンスの外はいつも通りイノシシがほじくりまくっている。写真の右側はもち米のコガネモチ、左側がコシヒカリ。

気がついた?R7年7月6日

10年以上の耕作放棄地を復旧。草刈後、トラクターで土に鋤込んで水を入れたため分解されていない有機物から大量にガスがでる。そして水を張っても土の表面だけ水面に浮いてくる「表層剥離」現象が起こる。水面にでた土に雑草が生えてくるし、太陽光が水面下に届かないため冷たい山の水を引き込んでいる田んぼはいつまでも冷たいまま。いろいろ考えたがかき回すしか思い浮かばずできるかぎり前かがみで手でひたすら掻きまわしてた。気休め程度しかならないだけど。水を張る前の準備がどれだけ大事か思い知る。田植え時も柔らかいお好み焼きの材料くらいの軟度なので短い苗の根本の収まりが非常に悪かった。約100坪(3畝)なのでなんとかできたけどこれ以上は無理。肝心の除草に関しては週一1~2時間位でいけてるので大分マシな方。もしかしたら結構ちゃんとトロトロ層(草を発芽させない土の層)ができているのかもしれない。自分の学んだ栽培の最大の目的は「女装?」いや「除草」なのだ。写真は全然草のでない部分の写真。思えばここがもっとも柔らかい気がする。

コレはうれしい!

全ての作業はこのイトミミズを増やす目的。取り組み始めて一年。はじめてイトミミズを見つけた。よく観察して進めたい。

R7年7月26日ついに

もち米の品種コガネモチ。ついに花が咲いた。この白いやつが花。花がさくということは種=米粒ができる。この喜び、この跳ね上がるような感情がたまらない。

右がコガネモチ、左はコシヒカリ

花がさいても品種が違うと咲くタイミングが違う。コシヒカリはもっと先になりそうだ。来週が楽しみね。

R7年7月31日の様子

全体の様子。まわりの草を刈ってしまうと田んぼの中に集まってしまうので刈らない。

もち米品種のコガネモチ

種もみからベランダで育てて田植えした稲。ここまで来た。カメムシが心配だけど見つけられない。イナゴはたくさんいるけどそんなに食われてる様子もないのでそのまま。稲穂が出るのがこんなに嬉しいとは7年目にして初めて味わう感情。週一の田んぼで発見した時の感激。やって来て本当に良かった。

コシヒカリも稲穂が出た。

一週間経ってコシヒカリも稲穂が出た。コシヒカリの半分は自分で種もみから育てた苗、残りはもらった苗。出穂時期に差がある。はじめは日当たりかなと思ったけど催芽時期の違いのようだ。やっぱり始めが肝心。

やっぱり!!

イネカメムシ。まあまあな大量ぶり。来年はタイミングを見込んだ草刈りと忌避剤(トウガラシとか木酢か)で対応しようと思います。今年はこのままいってみるかな?みんなどうしてるか聞いてみよう。このあたりはSNSが活躍。時代だね。

初めての機械

7年目にして初めて機械を入手。「バインダー」という刈り取り機。稲株を刈り取って紐で縛り(結束)横にポトンと落とす、それを拾って稲架(はざ)にかけて天日干しにするのだ。今の100坪程度ならカマで手刈りして稲架がけすればよいのだが、来年600坪にチャレンジしたいので入手今年はテスト。エンジン関係はバイクと同じなので試行錯誤して作動したけど結束機械部分は未知のためYouTube頼り。機械を所有すると保管方法や場所の確保が必要。あといくつか欲しいので考えねば。

倒伏

なんとほとんどが倒れてしまう「倒伏」現象。原因はヒョロでかく育ったため稲穂が実ると重さで倒れてしまう。原因は田植え時の一株当たりの本数が多い、中干しをせず水のあげすぎ、日照不足(自分では朝日だと考えている)だろう。来年の課題。

対策

倒伏対策としてヒモで縛って倒れないようにする。良くはないがこれしかない。30坪ほどなのでやればできる。一株ずつ起こしてまとめて縛る、大変な手間だった。

倒伏被害

当たり前なのだが稲穂が水に漬かりっぱなしになると稲穂のまま発芽してしまう「穂発芽」。今までは田んぼ教室の生徒だったので先生方の管理する田んぼでは見たことが無かった。自分でやると色々分かる、これも良し。すごい生命力だ。これも感動する。

考えてみれば

毎日イノシシが来る所においしいお米をぶら下げていたら食べられるに決まっている。考えていなかった(笑)仕方なく自宅ベランダにて天日干し。品種により収穫時期がずれる。今回収穫のもち米は種もみ500gから選別、育成過程でのロスがあってもこのぐらい採れた。ものすごい成長力。片道150㎞の2往復。燃料代、高速代と手刈りの手間を考えるともうやりたくない。これも来年の課題。前出の機械「バインダー」は田んぼに水が入ったままなので出番なし(笑)なんなの?って感じ。計画大事。

天日干し

無事稲架掛けして天日干し。田んぼが乾かないので苦労した。歩くのも大変、稲穂が水に付いたらまた穂発芽してダメになる。

脱穀

脱穀機をお借りして晴れた日に作業。すごいパワーで稲束を巻き込んでいくので手を巻き込まれないように注意。機械はいずれも結構やばい。農業は危険がたくさん。慌てないことよく見ることが大事。

結果

結果はこの位。100㎏くらい取れたかな?会社のみんなに配ってすぐ売り切れ(笑)知ってる人はみんな欲しがるので結構困る。別においしい訳ではありません、念の為。自分としては水稲栽培や田んぼそのものが面白いので収穫量とかは別に気にならない。太陽や水で育ち食べられる時点ですばらしい。

そして、、、

そりゃ~やるだろ!マイあんころ餅!
もち米を種籾から発芽させ餅にして食べる。循環じゃ。あんこは缶詰だけど(笑)餅つきマシーンも購入。本当はあんこも作りたいし杵と臼で餅つきしたいね。

コシヒカリ

コシヒカリはこんな感じ。いろいろ言われるけど別にくえりゃイイじゃんか。満足です。草刈りや取水からやって一年目で食べられりゃ大満足。

もち米品種コガネモチ

もち米は白いヤツばっかりと思っていたが透明のも大分ある。餅になった時は普通に餅でした。来年の種籾用もたくさん取れたので楽しみ。

大豆

商品棚においてある普通の大豆も土に植えて水やりして畑に移植したらちゃんと出来た。簡単。写真を見ての通りワイルドに育てたので毛がすごい枝豆になった。ほとんど食べずに来年の栽培用。

小豆

同じく小豆も普通に出来た。こちらも種取り用。追究すると奥が深そうだ。ほかにも小麦や蕎麦、サツマイモ、カボチャなどヒマならやりたいね。

小見出し

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とりあえず米ができることは分かったので質と量を高める。

令和8年

R8・1月

根本的大問題着手
目指す目的「冬季湛水不耕起移植栽培による完全無除草」のためには田んぼの表面を乾燥させることが必要。しかし不使用の農業用水路が冬季に取水していないにもかかわらず雨水等のわずかな水が写真の青線部分の損傷箇所から流出しているために一年中ヌタヌタのヌカ田になる。見ての通り上部からの土砂崩落により膨大な量の堆積土砂を排除後、損傷箇所を補修する。予定?できるのか?手で少し掘ったけどすぐ挫折。どうすっぺ~よ?
車庫
前から欲しかった機械関係が集まってきたら軽トラが青空駐車になってしまったのでここにビニールハウスを作って中にいれようと考えている。予定?できるかな?
今年は機械を活用したいので面積を多く取りたい。沢水は降雨がほとんど無いのに水量は一定、超優秀ありがたい。
ハーベスター(脱穀機)
稲刈りして天日干しが終わったらハーベスターで脱穀(稲から籾を外す)ための機械。キャタピラのため操作がそそる。ご縁があり立派なものが来たのもうれしい。きれいにして大事に使います。ガソリンフィルターのパッキンがダメになってたので交換。
歩行型田植え機
4条(4列のこと)の歩行型田植え機。これが使えばとても楽ちんに田植えができる。乗用型やGPS付きも乗って作業したことはある。自分で整備して面倒見るのは初めて。スライドする苗送り部分や爪を出し入れする部分のオイルシールの劣化など複雑でコツがありそうだ。実践しながら経験を積むのが楽しみ。さてどうなるかな?
チェーンソーで伐採
街中で育った自分には何でも新鮮。チェーンソーで柿の木を伐採。狙った所にピタリと倒せるようになった。機械も木を倒すのも危険がいっぱい。人間の力ではどうにもならないトラブルも起こる。知識と経験、事前の調査研究と準備をこれでもかとやっておくと良い。イメトレ大事。YouTube様様です。根っこは手じゃ無理だった。
枯草の処理
枯草を燃やしてみる。焚火はあるけど枯草は経験ない。消防署に電話をして作業時間と場所を報告するルール。農作業で焼却は初めての経験。コツは火勢があるため大きくやらず少しずつ。灰の利用や容積が小さくなるなどがメリットかな。今後は時期を考えてある程度やる予定。
5番・記録用
苗代で苗作りをしてみたいので穴の開いてるとこを整備。そもそもこの使い方が分からん。口径の合う塩ビ管差し込んで斜めに切った所を二重にして水位調整するのかな?何か見たことあるような気もする。
水源に探検
沢の源流を一度見てみたかったので虫が出る前に探検。普通の谷間の行き止まり。今回で田んぼの周りを囲む山は全て登ったことになる。けど検証・再調査は必要。
初めて災害発生中の現地を見る。田んぼから5㎞の距離から出火。裏の山に燃え広がる。大変な事だ。混乱を避ける為の警察。消防隊員はもちろん集落の消防団も消火活動、自衛隊も出動する災害現場。街中の人は多いが混乱は無い。大きなヘリは十王ダムから取水、UH-1は小学校のプールから取水。何往復もする朝からずっとヘリの音が聞こえる。本当の非常事態。鎮火を祈る。

ちょっと残念だったのはヘリコプターの写真を撮るために作業現場に来る人達。ホバリングしているUH-1は確かにカッコいい。現実に戦っている姿を目にする機会はそうそう無い。写真に撮りたい気持ちはわかる。けど近くで邪魔するのはよくない。集落の消防団員は20㎏の消火水袋を背負い山に入るヘリが来る下は大量の水が上空から落ちてきて危険なのでひたすら待機。大変なことだ。誰でも家庭や仕事がある中、街や山を守る為に消火活動をしてる。消火活動で火災現場に行く人は間違いなく命がけ。迷惑にならぬようにしたい。
ひたすらやるのみ
何でも同じ。機械が来たらとか、○○になったらやるとか、実は効率悪いし結果は出ない。今できる事をすぐやる。時間は待ってくれない2年目の今年は遅れ気味。予定の見直しと行動。1時間で2mの畔。これで良い。ひたすらやる。
遅れをとる。
本来なら2月に水を張りワラとヌカを撒く。しかし全然できなかった。課題に優先順位をつけて、早く完了できるものから。考えて、行動の繰り返し。一日終わると結果は出ている。準備の期待感と攻撃の高揚感。でも季節や時間は待ってはくれない。問題や困難にも感謝する。そこに学びがあるから。
えっ?
三日がかりで少しづつ農業用水路を掘り出す。結果水路は破損や水漏れは無かった。水浸しの原因はなんと湧き水。これは驚いた。高い位置から地下水脈によって湧き出ているので石や木でふさいでも同じ高さ、べつの場所から出てしまうだろう。さあ、どうしたものか?まずは観察と調査検討。このままでは崩れて埋まって元通りになるので早めに対処が肝心。しかし残念。久しぶりに筋肉痛だ。
トラクター
不耕起栽培は耕さない。けど耕作放棄地を元に戻すために取得。大きな機械はコスト大。バッテリーを新品に交換。まずは掃除。圃場(ほじょう→田んぼのこと)をきれいに平らにするために使用する。大きな変化だ。今はただの野原のような田んぼも畑もあっという間に整備できる。
初出動
初出動。昨年の土中の有機物分解時のガスによる「表層剥離」を防止するために草刈りした草をはじっこにどかしてからトラクターで耕した。1時間くらいで約200坪。放棄地を戻すのは4回目、同じ事は一つもない。土、石、草、全部違う。基本はよく観察、勇気をもって行動。
スコップ破損
なんやかんやと8年目。大きな石でスコップ破損。まだ使うけど。考えてみるといつも使う道具も大分くたびれてきた。
左と右
左はトラクターによる耕起後、右は耕作放棄地(去年草刈り在り)。右のような状態は放棄地としては良い方。今年はこの二枚の田んぼでやりたい。整地、畔作り、取水、代掻きしながらの苗作り。相当な作業量。そもそも週末だけでやれるのか?
大きい石
これがあるために駐車スペースが少ない。自分ひとりではどうにもならないので助けてもらう。機械のパワーはすごい。自分がこの環境で生活するためには今までと別の能力が必要。
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令和8年3月29日 新しい出発 ①

この猪八戒が持ってるヤツで草刈り後の草を田んぼに入れないように土手の法面にかき上げる。通常草刈り後田んぼの土に混ぜて(鋤きこむ)しまうのだが昨年鋤きこんだ枯草が発酵してガスが発生し表層剥離を起こし酷い目に会った。表層剥離とは水を張った田んぼの土の表面が剥がれて水面に浮きあがり水中への日光を遮断し水温が上がらず微生物の活性が下がる。田んぼに手を入れるといい所と悪い所がよく分かる。土の栄養としての有機物は入れるべき時を図ることが必要。この作業だけで2時間くらいかかる。自分が80才になっても出来る栽培方法にしたいので一つ一つ経験しながら楽ちんな方法を作っていく。

令和8年3月29日 新しい出発 ②

左が6番、右が5番の田んぼ。今年は大分出遅れている。原因反省は色々あるが自然相手に言い訳は無用。焦っても投げ出しても時間や季節は止まらない。雨が降り虫やカエルが動き出す。一人山の中で黙々と作業する。自然の音、鳥や虫の声、風の音、湿気、匂いなど目に見えない自然の活力が自分の精神や肉体に浸透してくる。時計は持たない。呼吸や気分が肉体との会話になる。力んではいけない。集中しすぎてもいけない。サクサクとリズミカルに軽くスイングするように作業する。前かがみの状態から逆側に身体を反らして深呼吸と共に筋肉を緩め血流を循環させる。二拠点生活者なので週一の一泊二日が精神、肉体共に調子がよい筋肉痛もほとんど無し。自然と自分のリズムを調和。仕事などの生活と天気降雨気温等自然環境、肉体、作業と進捗などから詳細で具体的な予定を調和させる。
今は「田んぼ」が面白い。4月から新生活。自分に出来る精一杯を全てにおいて尽くしたい。

令和8年4月1日 桜に昂る大和魂。 

なぜ日本の年度初めは4月なのか?米なのだ。税は米からの時代の名残。春の始まり4月。種籾を水に漬ければ芽が出る。土に蒔き水やりすれば苗が出来る。苗を田んぼに植えれば秋に実る。当たり前の話。農家の人は子供の頃から知っている。自分の記憶では小学校でプラスチックの植木鉢に朝顔を育てた程度の感覚しか持っていない、芽生えと実りの感覚。今年は約600坪の面積で米が出来るか?不安になる。種籾は去年自分で栽培したヤツの残り。保管方法、気温、湿気、虫、カビは大丈夫だったのか?田んぼの水張りは?種蒔き後の気温は?いろいろ考えてドキドキする。日本人のDNAに刻み込まれたというより日本人そのものの存在として、ゆったりとした大きな波長で鼓動が高まる、何故だろう。大気中から自分の肉体にエネルギーが分厚い粘性を持って浸み込んでくる。 いよいよ始まる。 

気温の差

春の目安の山桜。車で30分程の街中では満開なのに田んぼの山桜はこんなもん。日当たりや山特有の朝夕の冷えにより1週間くらい違いができる。いつも天気予報も2℃くらい寒い。この辺りは雨も多い。ありたがいことだ。いつかは必ず花が咲く。そう信じる。ダメな時はサッと退く。観察して次の攻撃の作戦とタイミングを計る。何度でも飛び掛かる、何度でも立ち上がる、諦めたりすることは無い。石は固くて水を通さない。そこらにゴロゴロしてて積み上げると堰や石垣が出来る素材、最近好きだ。面白い。

浸種

始まりは去年収穫した種籾を塩水の比重で選別する塩水選。去年同様キッチンで調理用のボールやザルを使い浮いてきた種籾をすくい取る。中身がしっかり詰まって沈んだ良い種籾の塩水をよく洗い流し60℃のお湯で10分間温湯消毒。お湯からあげたら冷水で良く冷ます。それから「浸種」今時期なら常温にドボンでいいだろう。みんなの真似して熱帯魚のブクブクを入れる。サーモスタット付きのヒーターは次の段階「催芽」で使う予定。2日おきに水交換して二週間くらい漬けてみる。どの作業段階でも誤差は出てしまうのでなるべく小さく、何より自然のリズムに合わせる。ビニールハウスや倉庫などの設備、作業機械や道具を持っていない自分には中々の手間。初めてやった昨年のような冒険的ワクワク感は無く「上手にやろう」という気持ちで疲労感が出た。感謝の気持ちから出てくる楽しみを味わいながら作業したい所。トータル6㎏ほどキッチンでやるには限界の量。これ以上栽培するには場所や道具を変える、あるいは二回やるなど工夫が必要。課題ですな。

自己満

自己満。約2時間、道具は鍬のみでこのくらい畔が作れる。今回は合計約360m。答え合わせは水張りをすれば分かる。水張りを始めたが自然の沢水を引いているので時間がかかる。昨年やった100坪に4時間かかる。土中に浸み込むなどのロスを考えると今年の500坪は20時間以上かかることになる。取水口にゴミが詰まらない条件付き。自然の水の流れには枯葉や小枝、木の種など色々流れてくるのでそんなにうまくいく訳ない。沢水以外はダメな訳じゃないので農業用水使えば解決する話。本当は2月から取水したいのに色々遅れた。計画と行動。学びは大きい。大事な事は時間の区切りではなく時間が積み重なっている現実を知ったことだ。

播種

水に浸けて芽出しした種籾を苗箱に撒く。今回は水やりの必要が無い苗代方式。思考では理想を形にするが実際に現場で行動して作業、素材の分量、道具、タイミングが本当の意味で理解できる。栽培そのものは何度も身体を通しているので見通しは立つ。経験はとても大事だ。自分の水稲栽培が少しづつ出来ていく喜びがある。

命の感性

今回の播種で気が付いた。なぜ田んぼに昂るのか?
生きている「命」を感じるからだ。
そこらの雑草も虫も当たり前だが生きている、でも自分
と直接の繋がりは無い。
保管中の無表情な種籾を水に浸けると芽が出て急に表情が出る。大勢の赤ちゃんの笑顔と笑い声が聞こえるようだ。愛しさが沸き上がり幸せな気分になる。 
なぜか? 毎日食べるお米で自分の命が出来ている。
この一粒一粒の命は自分の命と繋がっていて同じものだ
と考えた。自分と米は同じ、自分が米、米が自分。
だから嬉しい。 変かな? 頭おかしい?
でも、元々おかしいのでいつも通りの俺だ(笑)
他の種の栽培でも嬉しさはあるけど米は別格。
自分も米も命を燃え上がらせたい。
今回の播種で一区切り、無事に苗が育てば次は田植え。
青い空と山に囲まれて一人で田んぼと向き合う、幸せだ。

自然の理

苗を水に入れて一週間。カラスにシートを剥がされ小さな芽が散らかされ干からびている。怒りもあるが自然の中にお邪魔しているわけだから自分で対策。190㎝×130㎝×30㎝の枠を作り金網で囲った。今年の栽培は昨年の6倍の量、効率良く工夫するしか道は無い。精密な検討と準備、柔軟な対応。この辺りは仕事と同じ。木の癖、材質、金網の長さや加工法など作業工程の中で工夫や塩梅が掴めてくる。初期段階での思索と実行段階での考察の大きな違いに「経験」の価値を学ぶ。

農業用水

昨年は沢から取水したけど面積を大きくすると不足、全然溜まらない。今週水門が開いて農業用水が来たので入れてみたらあっと言う間にしっかり入る大体4時間。あとは抜け具合を見ながら調整目安を確認。水を張ると田んぼとの関わり方が変わる。毎日田んぼを見に行くのは水管理の為。出来ないんだけど(笑)水の勢いの影響は自然のリズムの中で早く大きい。特に水量が多いので冷たい。温度は生物の命のリズムの根本的な要因。冷たくすることで成長や活動が一気に止まる。慣行栽培でビニールハウスや灯油ボイラーで温めるのはタイムマシーン位の破壊力がある。田んぼとの往復に一回30ℓガソリン燃やしてるワケで別に脱石油とかじゃない。けど二拠点週一栽培としてはなるべく手間のかからない自然任せの方法を模索している。育苗も温度の重要度を痛いほど学んだ。素直に教わった通りやればいいんだけど。せっかく自分でやってるので失敗の可能性が大きいけど色んな手法を試したい。水、温度、栄養、この辺りを根本的に見直さなければならない。カラスの被害より温度など「環境」の重要度が高い。SNSで見る仲間の苗と自分の小さくひ弱な苗の差に落胆する。だけどこの小さくひ弱な苗が自然なのかもしれないのでこのまま進む。未知の領域、必要なのは勇気。真剣に取り組む。

経験則

自分で米を作る。種籾を発芽させ田植え刈取り。干して籾摺り精米。はじめに苗作り「苗半作」の通り苗作りのみで成功の半分が決まる。苗が失敗したらほとんどまともには出来ない。つまり苗が自分で作れないと米が作れない事になる。実際に体験する田んぼ教室ではいとも簡単にホイっと渡される小さな苗。田植えするまでにどれだけ大事に育てられた物か?人の名前に苗をつけるのもそういう意味だ。何しろ約一カ月前は種籾=米粒こめつぶ。それが植物として厳しい自然環境の中で自立出来るところまで面倒を見る。子育てと同じ。生まれたては弱く繊細。温度、水、衝撃ですぐダメになる。枯れる時は大量絶滅する。兼業農家さんは苗を買っている。頼んでおくと田んぼに届けてくれる。なぜなら、赤ちゃんから幼稚園児くらいの苗は毎日様子を見て水撒きや温度などの環境を整える必要がある。週末農業では大変難しい。そこで色々考えてやっているのだが当然思った通りにはいかない。
じゃあ昨年はなぜ作れたのか?
育苗では今年は苗箱48枚。昨年はテスト栽培の10枚と少なかったので自宅ベランダで栽培。日当たり良し。水もあげ過ぎてはいけない所、仕事の合間にジョウロで水撒き程度で偶然丁度良かったのだ。今年の48枚はベランダというワケにはいかない。昨年の田植えでは、10枚ある田んぼの内のテスト用の一枚を選んだ。偶然、田んぼの中に湧き水があった。さらに農業用水の水路も土中で噴出しており田んぼに水が浸入。常に水が他から入っていたワケだ。だから水を止めても水がヒタヒタしていたのだ。結果まあまあ食べられるレベルのお米が取れた。今回は今のところいい所悪い所半々。
来年はまず圃場(田んぼの事)整備。現在は沢水の五分の一くらい使用中を全量導入出来るように取水堰を改良。増水時対応やゴミ詰まりを工夫。圃場の畔強化、排水経路整備。他系統の水の侵入を防ぐ工夫。工期、工法を検討。課題が多く放心状態で精神がフリーズする。もうダメだとか辞めようかなと思う時もある。いつも大体お腹が空いているだけで食べると直る(笑)落ち込んでも身体も精神も結局何でも無い。大きな船が動く様にゆっくり圧倒的なエネルギーで湧き上がる底力に感謝する。当然エンジンは自分だ。

あたりまえのこと

田んぼに水を張る。あたりまえのこと。
どこから水を入れる?どのくらい?なぜ漏れない?
お盆に水を張ってこぼさず歩ける?水平は難しい。
田んぼの水平は地面の水平、1枚約300坪。機械とレーキで水平にする。元々10年以上放棄の田んぼはイノシシにほじくられてボコボコの草ボーボーだった。本来昨年終わらせるべき項目。レーキで薄い水の下の土を均すといつものあのトロトロがうっすら出来ている。水を入れる水を抜く。ただそれだけの機能を単純高性能に土と石で仕上げる。

イノシシフェンス

イノシシが毎日来る環境。対策は必須。電気がビリッと来る電柵もあるけど物理的隔離方法を選んだ。コストは2~3倍。手間は同じくらい。昨年の設置作業経験から今年はサクサクと進む。イノシシは土をほじくるので本気でやられたら壊されるけど侵入を選ばせない程度の効果はあると思う。先日かご罠猟師が来て自分の田んぼより下に仕掛けて行った。俺の田んぼはエサじゃんか!と思ったけど仕方無い。自分が誰も使ってない天然水を選んだのだ。フェンス設置完了まであと二日かかる。身体の使い方が自然に出来るようになって疲労しなくなったのは大きな成果だ。翌朝さわやかに目覚めてすぐいつもの仕事にとりかかる事が出来る。

神のなす事は全て時にかなって美しい

蓮の池があるとは聞いていたが場所を知らずいままで通り過ぎていた。時間により咲いたり閉じたりする花。形といい色といい、本当に美しい。田んぼと関わり8年目、観察する時に気づく感性を磨くことを意識している。「ふーん、きれいだね。」で終わらせるのではなく、五感を研ぎ澄ますトレーニングのように深呼吸して視覚としてだけでなく光の全て、聴覚としてだけでなく波動のすべて、嗅覚、触覚(空気、大気)を感知吸収して自然と一体になる。受け入れる事で支配するのでは無く一体になる。人間も生き物だ。形、色、行動には理由がある。

田植え一枚目完了

5番の田んぼ田植え完了。今年は田植機があるから楽ちんとおもいきや、苗が貧弱すぎて田植機で植えられない。写真の右側の濃い方はもらった苗で田植機、次に自分の苗をセットしたら半分くらいしか植えられない。結局手植えで補植。苗はある程度の大きさ、根張はマット状に均一にする事が速さや量を捌く機械では大事。ところが自分の苗は発芽までは良かったがタイミングの問題で播種、芽出し、育苗全般において後手後手で応急ばかりだった。まずは良く知る事。もっと学ぼう。残りは手植えなので一株に1~2本でチャレンジ。残りもう1枚6番の田んぼがある。

違い

育苗の失敗。ここをクリアする必要がある。種籾から収穫までの日数は決まっている為に環境とタイミングが重要。同じ日にスタートした同じ品種の種籾なのに田植えの段階で写真のような差が出来る。温度と土の圧力と思われるが種籾の密度や水加減も影響があるはず。習った通りにやれば出来るのは分かる。でもそのやり方が何故なのか?ネットで検索しても全く同じ環境が無いために皆言う事がバラバラ。そのくらい繊細な作業で奥深い。江戸時代の農業のすごさが分かる。米がいかに大事な物か。

その他の発信

バイクが好き

写真は子供時に初めて運転したバイク。19歳で免許を取り本格的に乗り始めてずーっと好きです。不思議な乗り物。

草舟

20年以上座右の書は「酔古堂剣掃」安岡正篤の解説本でしたが大体古典ばかりだったのに、何気なく読んだこの本に衝撃を受けた。この令和の時代に存命の経営者が古典の大作者並みのスケールと深淵さで葉隠武士道論を解釈し解説。ここまで自分と思考や価値観が同じ人がいるとは考えていなかった。草舟はここから始まる。ピンと来た方は是非!

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趣味のバイク

1995 FLHTCU
FL系。これはエボリューションエンジンと呼ばれる。普通に乗れる時代のもの。これより前のモデルは覚悟が必要。戦前のものも走っている、日本車には無い文化。
1998 C50
デザインが好きで管理が楽。乗って楽しい。
能書き
転ばない、ケガをしないよう、しなやかに大らかに走りたい。整備が重要、各々の部品が機能し調和して走行できる。丁寧にシルキーな操作。今まで逆でガンガン乱暴に乗っていた。コストとリスク大。今さらですが。
エストレヤ
川崎重工のエストレヤ。空冷250㏄のキャブ車。一生懸命アルバイトをして初めて買ったバイク。大学のバイクサークルに入り、ロングツーリングもドキドキだった。車とは違うバイク独特の距離感で世の中全部を見る感覚が大人になった実感だった。19才。青春やね。
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